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「なぜ、上流の水の流れは透明なのか」


―河川上流中流の土砂流下と堆積の規則性を考える―

               第4章の写真と説明
2024/05/25  一部訂正..
 第4章 第1節 様々な「砂防堰堤」とその問題点 

図1 2018年 富士川支流 稲子川       図2 2016年 安倍川支流 足久保川


図3
 2021年 富士川支流 波木井川     図4 2021年 富士川支流 船山川


図5 2022年 早川支流 広河内沢       図6 2022年 富士川支流 雨河内川


第2節 「砂防堰堤」の問題点 「砂防堰堤」の上流側に発生する不都合

        図7

      2007年
  早川支流 春木川

上流にある2段の砂防堰堤。木々に隠れて良く見えません。






        図8

      2007年
  早川支流 春木川

図7の上流側に広がる広大な土砂堆積、水流は全くありません。             





        図9

      2000年
       A川

大石、大岩が多い上流であるのに、砂防堰堤上流側に堆積しているのは、小さな石や岩、砂利、砂ばかりです。



第2節「砂防堰堤」の下流側の河床の低下
「安部川 大河内砂防堰堤」   図10
  1951年建設
高さ17m 幅64m
     2009年

建設後、下流側の浸食が進み、私が始めて訪れた時でも堰堤直下に二段の堰堤が増設されていました。現在では、10m以上川床が浸食していると考えられます。




      図11
     2022年










      図12
     2009年

「大河内砂防堰堤」
の下流側約300mほど下流側の状況。








      図13
     2009年

上図12の右岸の崖の状況。高さ5m以上ある土砂堆積は江戸時代、「大谷崩」当時に幾度も生じた土石流の跡と考えられ、多くの層があり、ほぼ垂直です。



 

      図14
     2022年

右岸への「コンクリート護岸」の建設の後、浸食は水流の幅を広げ拡大しています。左右両岸にコンクリート護岸と同ブロックが設置されたので、水際への接近は困難です。

このHPの別の掲載安倍川大河内堰堤と白濁化現象について(2010年)では、岩盤の出現により川床の浸食が止まったと記述しましたが、誤りでした。

第4節 既にある「砂防堰堤」の改良         「早川支流 広河内沢の場合」

 図15   2000年                  図16  2000年


図17 2021年 上端の欠落は深くなった  図18 2021年 上流側の土砂も大きくなった
この堰堤の上端中央は、自然に欠け、年ごとにその大きさを増大させています。
その過程は穏やかですが、上流側の土砂堆積の組成は小さな土砂から大きな石や岩へと徐々に変化しつつあります。

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